前回までのおさらい
信託報酬1.1%以内、分配金なし、純資産総額500億円以上の条件で、SBI証券iDeCo内で検索して絞り込んだ『その他の銘柄』は、以下の6銘柄でした。
各銘柄の特徴は?
- 【国内株式】三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)は、日本株式を投資対象とし、東証株価指数(TOPIX)(配当込み)と連動するよう運用します。
- 【国内株式】レオス-ひふみ年金は、国内外の上場株式(日本株式84%)を主要な投資対象とし、市場価値が割安と考えられる銘柄を選別して運用します。
- 【バランス型】三菱UFJ国際-eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)は、日本および世界の株式、公社債および不動産投資信託証券(リート)の計8資産に均等に分散投資を行うように運用します。
- 【バランス型】セゾン-セゾン・グローバルバランスファンドは、世界中の株式と債券を投資対象とし、その投資比率は原則50%:50%で運用します。
- 【国際債券】三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 先進国債券インデックスは、先進国の債券を投資対象とし、FTSE世界国債インデックス(除く日本、円換算ベース)と連動するよう運用します。
- 【コモディティ】三菱UFJ国際-三菱UFJ 純金ファンド(愛称:ファインゴールド)は、国内取引所における金価格を反映する「純金上場信託」を主要投資対象として運用します。
国内株式どの銘柄が良いか?
日本株式を投資対象とする場合は、2項の『レオス-ひふみ年金』が国外も含まれ信託報酬も比較的高いので、1項の『三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)』の一択となります。
バランス型はどうなの?
株式以外の債券と不動産にも投資を分散させ、さらにリスク分散を図るものが、バランス型の投資信託になります。下表の騰落率のとおり、株式だけへの投資となる『SBI全世界株式インデックス・ファンド』より、株式・債券・不動産に分散投資する『eMAXIS Slimeバランス』のほうが騰落率の最低値が低く抑えられます。その反面、最大値も低く抑えられるため、利回りは劣ります。
どちらかと言えば、投資できる期間が5年以内と短い場合は、株式のみでの投資は元本割れするリスクが高いので、選択肢になります。・・・また、長期投資でもリスクを抑えて利回りは期待しないという人の選択肢にはなりますが、もったいないですね!
3項『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』と、4項『セゾン・グローバルバランスファンド』は、どちらも良いファンドですので、下表の違いを考慮して、お好みで選択してください。
国際債券・コモディティは?
利回りは期待できませんので、リスク分散のための投資先として利用する価値はありますが、10年以上の長期投資で、資産を複利効果で増やしていくことを考えている方には不要です。
まとめ
- 国内株式は、前回の国際株式で不足する日本株の投資先として『eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)』が選択肢になります。
- バランス型は、短期投資又は投資リスクを下げたい方の投資先として『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』又は『セゾン・グローバルバランスファンド』が選択肢となります。
- 国際債券とコモディティは、特にお勧めしません。