節約術

食費の節約に取り組む方法

お悩み人
物価高で食費も高くついて大変なのよ!何とかならないの?
ご家庭の食費を節約する取り組み方を、2級FP技能士の筆者に聞いてまとめましたので、参考にして下さい。
案内者

食費の全国平均は?

総務省統計局の2022年家計調査報告によると、外食も含めた平均食費は単身世帯で月39,069円で、2人以上の世帯は月67,573円以上となっていますので、世帯別の全国平均食費と比較して高い場合は、食費を使い過ぎている可能性があります。

また、同年の家計調査によると、2022年の平均エンゲル係数は26.6%となり、消費支出の約4分の1が食費となっていることがわかります。そのため、エンゲル係数が平均値より高い27%以上になっている家庭は、食費を使いすぎている可能性があります。

なお、エンゲル係数は以下の式を用いて計算します。

エンゲル係数(%)=食費 ÷ 消費支出 × 100
食  費:酒代や外食費を含めて食事に使った金額
消費支出:家賃や光熱費、医療費など実際に使った生活費

食費が増えている家庭の特徴

贅沢をしていないのに食費が増えてしまうときには、買う食材に特徴がある場合がありますので、以下の事項に心当たりがないかチェックしてみて下さい。これを意識して買物するだけでも食費の節約効果があります。

食料品の中に占める加工品が多い

調理に手間のかかる肉や魚、野菜といった食材を買う割合が少なく、食品単価が高い冷凍食品や練り物、レトルト食品、缶詰などの加工品を購入する機会が多くなると食費が増えてしまいます。もともと料理が苦手という方に多いパターンになります。

お菓子や、お酒を各頻度が多い

お菓子や菓子パン、ジュースやお酒などの飲料や嗜好品の割合が大きい場合は、食費が高くなる傾向になります。また、お酒を飲む家庭では、おつまみなども多く購入するので、食費を圧迫しています。

食費を抑える取り組み方

買い方を工夫することで食費を抑えながら、料理の品数と量をしっかり確保できますので、以下の節約のコツを押さえて節約していきましょう。

現在の食費を把握しましょう

現在の食費を把握することで、目標が立てやすくなり、節約への意識が高まります。

普段、食費を把握していない方は、いきなり家計簿を付けるのも難しいので、まずは、レジで日用品などとは別に食品だけを会計したレシートを分けて出してもらうと、あとから計算しやすくなります。

また、家計簿アプリを利用してみるのもひとつの方法です。いつでもどこでも入力や確認ができるほか、『マネーフォワード ME』のようにスマホのカメラで写真を撮るだけでレシートの内容を読み込んでくれるアプリもあります。

1週間分の予算を決めましょう

食費を節約するには、1ヵ月あたりの具体的な目標額を決めて、その中でやりくりするのが最も効果的です。

この際には、食費の全国平均値やエンゲル係数を参考にしながら、家計簿を見てどのくらいまでなら節約できそうかを考えましょう。

但し、節約がストレスになってしまい挫折してしまう可能性がありますので、まずは、背伸びせず確実に実現できる目標額を設定し、少しずつ金額を抑えて理想に近づけていく方法が良いです。

冷蔵庫の中身をチェックしましょう

買い物後に冷蔵庫を見てみると同じものがすでに買ってあったという経験のある方もいると思います。

こうした重複買いは食費を増やしてしまうだけでなく、賞味期限までに使い切れず、食品ロスを招く可能性がありますので、買い物に行く前には必ず冷蔵庫をチェックしてから出掛けるよう習慣づけましょう。

1週間分の献立をたてましょう

1週間分の献立を決めておけば、買物する食材が決まるので、まとめ買いする際にはメモした食材以外の余計なものを買わずに済みます。

献立を考えるのは、はじめは大変かもしれませんが、料理のレパートリーを増やしていけば楽になっていきます。

最初のうちは、使う食材が似ているカレーやシチュー、肉じゃが、コロッケなどを定番料理にするのがお薦めです。

買物回数を減らして、まとめ買いしましょう

冷蔵庫の中身を確認し、1週間分の献立に必要な食材をリストアップしたら、お店ではリストにある食材だけを購入するようにします。

そして、余分なものを買う機会を減らすためにできるだけ買物回数を減らして、買い物リストに沿ってまとめ買いをするのが節約の鉄則となります。

節約食材を利用しましょう

値段が安くて保存がきいて経済的、かつボリューム感のあるメニューが作れる一石二鳥な節約食材の利用がお薦めです。

代表的な節約食材は、鶏の胸肉や豚こま肉、キャベツ、ニンジン、玉ねぎ、じゃがいも、もやし、きのこ、豆腐、卵、食パン、うどんなどがあります。

割引のある同じスーパーを利用しましょう

同じスーパーで買い物をすることで、店内を覚えるので短時間で買い物が済み、不要なものを買わなくて済みます

また、お得になる日に買物をすることで、数パーセントの割引を受けることができます。

大手スーパーがお得になる日を下のブログにまとめてみましてので、参考にして頂ければ幸いです。

まとめ

節約の取組方法を紹介しましたが、それぞれの家庭で取り込めるものと、取り込めないものがあると思いますので、最初から無理をしない範囲から始めて頂ければ幸いです。・・・positive smile😊

  • この記事を書いた人

positive-smile

1961年生まれ、青森県出身、王林とルフィーが大好きな62歳です。 還暦を過ぎてから自分の人生を振り返り、体験してきた様々な経験をブログにまとめ、若い方から同年代の方々のライフデザインに役立つ情報を逐次発信しますので、宜しくお願いします。

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