日々の体験

みやぎゼロカーボンアワード表彰式に参加しました

「みやぎゼロカーボンアワード」は、地球温暖化対策において顕著な功績のあった個人・団体を知事が表彰し、その優れた取組を広報することで、他への波及を図ることを目的とした表彰制度になります。

2024年3月16日(土)に実施された表彰式では、私の勤務する会社(株式会社一の坊)が令和5年度の最優秀賞となりました。

受賞につながった全社員の努力

最優秀賞として評価頂いた内容は大きく二つあり、次の項目が高評価となったようです。

温泉廃熱利用、建物・設備の省エネ化、フードロス削減など、CO2削減に寄与する多方面の取組を展開
・全社一丸となってPDCAによりCO2削減に取り組むシステムを構築

今回高評価となりました4つのポイントを次から説明させて頂きます。

温泉廃熱利用システム導入によるエネルギー使用量削減

浴槽からオーバーフローする温泉水を一カ所に集め、約30℃前後になった温泉水から二重管式熱交換器で熱回収し、更に必要温度の45℃まで電気式ヒートポンプ昇温した後にクッションタンクに蓄熱します。

この蓄熱された熱量を用いて浴槽昇温や給湯の補給水予熱に利用することで、温水ヒーターの重油使用量を約40%削減しています。

下の図は、上のイメージ図の温泉廃熱システムの実物になります。

  • 手前右側のコイル状になっているものが、二重管式熱交換器になります。
  • 手前左側の黒い長方形のものが、電気式ヒートポンプになります。
  • 奥の銀色の楕円形のものが、クッションタンクになります。

設備改修・設備運用での省エネ化

設備改修で改善できる省エネアイテムの省エネ率・投資回収の基準を定めることで、省エネ事業を行う際に、投資回収が6年以内になるように補助金や税制優遇措置を併用する必要がある事業を選別して費用対効果の優れる事業展開に留意しています。

また、設備運用の改善アイテムは費用をかけずに実行できるもので、社員一人一人がちょっとしたことを見直して実践したことで、設備運用の努力で約10%程度の省エネ効果となりました。

その省エネ成果は、6年間で約40%の二酸化炭素排出量及びエネルギー使用量の削減となっており、年平均約6.6%の削減率になります。

オーダービュッフェでのフードロス削減

注文を受けてから調理するスタイルにすることで、温かい料理を食べる量だけ提供できフードロスを約36%削減しています。

また、生ごみや食べ残しを分別し、他事業者と連携した食品リサイクルシステムで肥料化することで更に無駄なく活用しています。

経営トップと社員が一体となった取り組み

社長を責任者とする快適エコ活動推進委員会を立ち上げ、各温泉宿の施設管理担当者を構成員とすることで、経営陣と現場が一体となった省エネ活動を推進しています。

この委員会は毎月開催され、計画の審議や承認を行うとともに、省エネ運用の改善報告や省エネ提案などを行い情報共有などを図っています。

また、PDCAサイクル化を早く回転させるため、改善に直結する水道光熱使用量を毎月確認し、問題点の早期発見とその対策を見出しています。

表彰式の様子

2024年3月20日にKHB東日本放送のチャレンジで放送され、yahooニュースにも掲載されました。

下の写真で挨拶を述べていますのが社長になります。

私も記念撮影に参加させて頂きました。後列右から二人目の白髪頭になります。

まとめ

地球温暖化防止は、一人一人が努力する意識をもって積み重ねると大きな成果となって現れるものだと、省エネ事業の推進に携わっていると感じますので、皆さんも何か一つのことでもチャレンジして地球環境にやさしい人になってくださいね😊positive smile

  • この記事を書いた人

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1961年生まれ、青森県出身、王林とルフィーが大好きな62歳です。 還暦を過ぎてから自分の人生を振り返り、体験してきた様々な経験をブログにまとめ、若い方から同年代の方々のライフデザインに役立つ情報を逐次発信しますので、宜しくお願いします。

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